はじめに~英語力はwant(あればいい)ではなくmust(なければいけない)である!
今大学生の皆さんは、これから就職や進学を控え、すでに英語というものが自身の進路にどれだけ大きな影響を持つかを認識しているでしょう。事実、グローバル化が大きく叫ばれる現在、就職活動において英語力を重視しない企業はないといっても過言ではありません。国内企業であっても、社内公用語を英語にすると公表している企業すらあります。これから就職活動を控えている皆さんにとっては、もはやライバルは日本人ではないのです。中国人、韓国人、インド人、フィリピン人といった多くのアジアからの優秀な人材と、これから競い合うのです。
インドやフィリピンでは、英語が公用語として使用され、中国や韓国では、英語圏への留学が活発に行われています。海外の大学や職業訓練校において、中国人や韓国人の留学生の割合は、常に上位を占めています。現在の英語力がどうあれ、これから社会へ出ていく皆さんにとっては、英語力の必要性を無視することは出来ません。英語力は、wantではなくmustなのです。
さて、英語力の指標として多くの企業が採用しているのが、ご存知TOEICテストです。これから、TOEICスコア975点の私から皆さんへ、実体験をもとに、TOEICテストを受ける心構え・各Partの勉強方法・ハウツーに関して書いていくこととします。
目標は大きく満点!と言いたいところですが、謙虚に(?)900点以上としておきましょう。大丈夫、それほど非現実的な目標ではありません。
私の信条は「学問に王道なし。」です。何事もコツコツと続けていることが大事です。楽をして何の苦労もせずに、母国語とは違う言語が習得できると思ってはいけません。厳しいようですが、これをすれば誰でも簡単にTOEICテストで満点が取れる!などという魔法の勉強方法があるとは決して思わないでください。
1.目標を定める~何のためにTOEICテストを受けるのか
TOEICスコアをあげるために、まずは目的をはっきりさせましょう。
つまり、何のためにあなたはTOEICテストを受けるのか、ということです。
漫然とただ、テストだけ受けていても、点数はあがりません。何かを成し遂げるには、明確な意思・目的が必要だということは、言うまでもないでしょう。
まずは、自分の目的をしっかりと意識してください。これが、TOEIC対策の第一歩となります。
2.思いこみは捨てる~日本にいても英語力は伸びる!
次に思い込みを捨ててください。
皆さんは、英語を学ぶためには、海外留学するしかない。日本では使える英語は学べないと思いこんでいませんか?
本当にそうでしょうか。私の考えでは、答えはNOです。実際は、そんなことはありません。
英語は日本にいても、上達できます。海外へ行くのは、もちろん手っ取り早い方法ではありますが、それが唯一の方法ではありません。
現在では、インターネット上でも無料・有料を含め、質の高い英語教材がたくさんあります。これらを活用すれば、日本にいながらでも、英語漬けの生活ができます。
“日本ではできない”というのは、言い訳にしかすぎません。
そういった言い訳はやめ、“どこでも英語は勉強できるのだ”という考えにチェンジしましょう。
3.自信を持つ~日本人は、基礎がすでに身に付いている!
「日本人の英語力は低い。」
多くの日本人が、当たり前のようにそう感じていることでしょう。日本人だから、英語が使えなくても仕方ない、と。さて、これは本当のことでしょうか?
ここで、私はあえてこう言いましょう。
「日本人の英語力は(潜在的には)高い!」と。
これはつまり、われわれ日本人がしっかりとした英文法を身につけているということを意味します。日本人は、通常、中学・高校の6年間でしっかりとした英語文法を叩き込まれています。文法中心の日本の英語教育には改善を要する部分が多々あるでしょうが、文法が身に付いているということは、重要なポイントです。これが英語力の基礎、土台となるからです。
そういう意味では、皆さんはすでに中学高校を通して、さらには受験で使う高度な英文法を身につけ、人によっては大学でも英語を学んでいることでしょう。これは、非常にポイントが高いです。日本人は知識においては他国に引けを取りません。文法力は、英語力の基礎です。皆さんはすでにその基礎を身につけている。このことは、大いに自信を持ってよい部分です。
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※このブログはある企業に依頼され学生向けに以前私が執筆したものです。